TEE に対するマイクロアーキテクチャ攻撃
TEE は、その内部のコードとデータが特権ソフトウェアからも保護されるように設計されています。通常の実行環境より強いこの保証があるからこそ、周囲のシステムを信頼できない場面 — 暗号鍵の管理、スマートフォン上での生体情報の処理、他者の所有するインフラ上での機微なデータに対する計算 — で用いられています。
一方で、その計算を実際に実行するハードウェアは、キャッシュ、分岐予測器、各種バッファ、共有されたメモリサブシステムから構成されています。私は、これらのコンポーネントに対するマイクロアーキテクチャ攻撃が、TEE が提供するはずのセキュリティ特性にどのような影響を及ぼすのかを研究しています。
とりわけ関心があるのは、Security Monitor が隔離を強制するために依存している状態もまた、それが保護しているデータと同じハードウェアの上に置かれている、という点です。